フロリダ州ボカラトン、2026年10月14日、TechnologyWire
- この協業では、INmune Bioの臨床研究とQCiのDirac-3S量子最適化マシンを組み合わせ、XProの新たな治療適応症候補とバイオマーカーを特定する
- 今回の初期案件は、QCiにとって製薬・バイオテクノロジー市場で初の商用顧客となり、量子コンピューティングの創薬への応用を拡大する
INmune Bio Inc.(Nasdaq: INMB)とQuantum Computing Inc.(Nasdaq: QUBT)は本日、量子コンピューティング、人工知能(AI)、データ分析を活用し、アルツハイマー病およびその他の疾患を対象とするINmune Bioの治験中治療薬XPro(XPro1595)の新たな適応可能性を特定する協業を発表した。
この協業では、INmune Bioが有する前臨床研究から4件の臨床試験に至るまでのデータと疾患生物学に関する知見を、QCiのDirac-3S量子最適化マシンと組み合わせる。両社は、臨床データセットおよび公開されている生物医学データセットを用い、AIや従来型のデータ分析と量子コンピューティングを併用して、XProが標的とする生物学的メカニズムによって引き起こされる疾患の発見に役立つ関係性を明らかにし、成功可能性が最も高い疾患を優先順位付けすることを目指す。
ステージ1の案件は、QCiにとって製薬・バイオテクノロジー市場で初の商用顧客となる。また本契約には、INmune Bioが臨床開発プログラムを進める中で追加作業を実施するための選択肢も含まれている。
「当社はXProに関する長年の取り組みに支えられた、アルツハイマー病やその他の疾患についての大規模な臨床データセットを構築してきた」と、INmune Bioの最高経営責任者(CEO)David Moss氏は述べた。「今回の協業により、大規模なデータセットを分析し、反応を予測する可能性が最も高い患者集団とバイオマーカーを調べることができる。成功の可能性が最も高い疾患、つまりXProが示してきた作用とヒトの生物学的特性が一致する疾患を探す。まずは、より小規模かつ短期間で、少ない資本で試験を実施でき、適格な小児適応承認によってプライオリティ・レビュー・バウチャーを獲得できる可能性もある希少疾患から着手する」
両社は、炎症を標的とするXProのアプローチがどの領域で最大の可能性を発揮し得るかを探るため、INmune BioによるXPro研究をさらに進める。XProは、炎症に関与するタンパク質である可溶性腫瘍壊死因子(TNF)を選択的に阻害し、免疫系に重要なその他のTNF機能を維持するよう設計されている。INmune Bioは、この標的を絞ったアプローチが治療上の利益をもたらす可能性がある神経疾患および希少疾患で、その有用性を検証している。
QCiは、Dirac-3Sエントロピー量子最適化マシンをAIおよび従来型の分析手法と併用し、これらのデータセット全体から、研究者が治療反応をより深く理解し、有望な患者集団を特定し、さらなる研究対象となる新たな適応症の優先順位を決めるのに役立つパターンや関係性を探す。
「これは、実用的な量子コンピューティングが今日どのようなものになり得るかを示す好例だ」と、QCiの会長兼最高経営責任者(CEO)Yuping Huang氏は述べた。「INmune Bioは複雑な科学的課題と、臨床・生物学に関する膨大なデータを抱えている。当社の役割は、その課題に新たなコンピューティング能力をもたらし、何が学べるかを見極めることだ。研究者が将来の治療についてより良い意思決定を行えるよう支援する可能性は非常に魅力的であり、QCiにとって重要な新市場を開くものでもある」
このプログラムの重要な部分は、量子最適化がどの領域で価値を付加するかを検証することだ。両社は、QCiの量子最適化マシンによる結果を適切な従来型の統計手法および機械学習手法と比較し、分析の各部分にどのアプローチが最適かを評価する計画だ。
この取り組みは、INmune Bioが追加のデータセットや新たな疾患適応候補に活用できる、量子コンピューティングを通じた再現可能な発見プロセスの確立も目的としている。
INmune Bioにとって今回の協業は、XProの幅広い可能性を評価し、将来の開発機会に優先順位を付ける新たな手段となる。QCiにとっては、室温・低消費電力の量子コンピューティング技術を、製薬研究における複雑で現実的な課題に応用できることを示す機会となる。
INmune Bio Inc.について
INmune Bio Inc.は、疾患と闘うため自然免疫系を標的とする治療法の開発に注力する、株式公開済み(NASDAQ: INMB)の後期段階バイオテクノロジー企業である。同社の臨床開発戦略は高度な精密医療を中心に据え、薬剤の作用機序を患者の生物学的特性に直接適合させることで、臨床転帰の最適化を目指している。
INmune Bioは、2つの後期段階製品プラットフォームを承認申請に向けた節目へと積極的に進めている。
- CORDStrom™:ドナー間のばらつきや製造の不均一性という従来からの臨床上の課題に対応するよう設計された、独自のプール型同種異系ヒト臍帯由来間葉系間質細胞プラットフォーム。RDEBでの良好な臨床結果を受け、同プラットフォームは規制当局への申請段階へ移行しており、2026年に英国MHRA、2027年にEU EMAへの販売承認申請(MAA)を予定しているほか、米国では生物製剤承認申請(BLA)の提出も計画している。
- XPro1595™:可溶性TNF(sTNF)を選択的に中和し、免疫の防御機能を損なうことなく神経炎症を低減するよう設計された、ドミナントネガティブ腫瘍壊死因子(DN-TNF)プラットフォーム。FDAから最近付与されたファストトラック指定と、フェーズ2終了時会議での良好な規制当局との合意を背景に、XPro1595™は神経炎症が強く認められる早期アルツハイマー病を対象とした、フェーズ2b/3一体型のシームレスな適応的承認申請プログラムに向けた位置付けを得ている。
INmune Bioのパイプラインと自然免疫系を活用する同社のアプローチについて詳しくは、www.inmunebio.comをご覧ください。
Quantum Computing Inc.について
Quantum Computing Inc.(Nasdaq: QUBT)は、光を使って複雑な情報を計算し、検出が困難な信号を捉え、より安全に通信する技術を開発・製造する、統合量子フォトニクス企業である。QCiは、量子光学、集積フォトニクス、半導体製造、高度なパッケージングを結集し、先端科学から実用的な製品へより直接的に移行できる道筋を構築している。
QCiのポートフォリオには、量子マシン、フォトニックチップ、コンポーネント、モジュール、サブシステムに加え、ファウンドリーおよび高度な製造サービスが含まれる。同社の技術は室温・低消費電力で動作するよう設計されており、多くの量子方式で必要とされる特殊な冷却インフラを必要としない。こうした利点により、コンピューティングおよびAI、安全な通信、センシング・イメージング、航空宇宙・防衛など、要求の厳しいさまざまな用途への導入が可能になる。
ニュージャージー州ホーボーケンに本社を置くQCiは、米国全土で事業を展開している。QCiは、高度な物理学、デバイスエンジニアリング、拡張可能な製造を組み合わせ、量子技術と先進フォトニクス技術を現実の世界でより利用しやすく、有用なものにすることを目指している。
QCiと、実用的な量子コンピューティングのために光を活用する同社のアプローチについて詳しくは、www.quantumcomputinginc.comをご覧ください。
将来予測に関する記述:
InMune Bio Inc.
同社の製品候補は引き続き臨床開発段階にあり、特定の結果が達成される保証はない。本プレスリリースに含まれる、製品候補の開発または商業化、その他の事業・財務事項に関する記述には、試験結果やデータ(Ebstrocel™、XPro™、INKmune™の試験結果を含む)、重要な節目の時期、将来の計画または期待、規制当局の承認取得、あるいは製品または薬剤候補の商業化・販売の見通しに関する記述を含め、1995年私募証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)で定義される「将来予測に関する記述」が含まれる場合がある。本書に含まれる将来予測に関する記述は現在の予想に基づくものだが、複数のリスクと不確実性の影響を受ける。これらのリスクと不確実性により、実際の結果および特定の事象・状況が生じる時期は、将来予測に関する記述で示されたものと大きく異なる可能性がある。CORDStrom™、XPro1595™(XPro™、pegipanermin)、INKmune™は、臨床試験を完了したか、現在も臨床試験中であるか、または臨床試験開始の準備中であり、米国食品医薬品局(FDA)、英国MHRAその他の規制当局の承認を受けていない。また、FDA、英国MHRAその他の規制当局から承認されること、あるいは特定の結果が達成されることを保証するものではない。将来の実際の結果が現在の予想と大きく異なる可能性を生じさせる要因には、これらに限られないが、臨床試験向けの薬剤を増産する同社の能力、事業継続ならびに研究開発・臨床研究・将来の製品商業化を実施するために必要な多額の追加資金の確保、同社の事業、研究、製品開発、規制当局の承認、マーケティングおよび流通に関する計画・戦略に関連するリスクと不確実性が含まれる。これらおよびその他の要因については、同社の証券取引委員会(SEC)への提出書類で、同社の年次報告書Form 10-K、四半期報告書Form 10-Q、最新報告書Form 8-Kなどに、より詳しく特定・記載されている。同社は、本リリースの日付後に生じる可能性のある事象または状況を反映するために、将来予測に関する記述を更新する義務を負わない。
Quantum Computing Inc.
本プレスリリースには、改正後の1933年証券法第27A条および改正後の1934年証券取引所法第21E条で定義される将来予測に関する記述が含まれている。これらの将来予測に関する記述および予測は、一般に「可能性がある」「する」「期待する」「信じる」「予想する」「見積もる」「強化する」「意図する」「目標」「目的」「求める」「試みる」「目指す」またはこれらに類する語句やその変化形によって識別され、将来発生する事象や将来の状況に左右されるため、リスクと不確実性を伴う。これらの記述には、QCiおよびその経営陣が有する意図、見解、現在の期待、ならびにそれらの記述の前提となる仮定に関する記述が含まれる。このような将来予測に関する記述は将来の業績を保証するものではなく、生物医学データの分析に量子最適化を利用するQCiの能力、協業によって関連性と価値のある知見が得られるかどうか、想定用途におけるDirac-3Sの性能、量子最適化が新たな治療法の開発に寄与できるかどうか、実際の結果がこれらの将来予測に関する記述で想定されたものと大きく異なる可能性など、リスクと不確実性を伴う。連邦証券法で義務付けられる場合を除き、QCiは、状況の変化を反映するために将来予測に関する記述を更新または修正する義務を負わない。
本記事はTechnologyWireの提供によるものであり、eWeekの編集記事ではありません。